パンだログ

菓子パン好きのブログ、その他も記録します。

夕食の食パンについて

陳腐な表現だし、自ら「疲れて」とは言いたくないけど。
まあ疲れて帰って来たとする。食卓を見る。
あれ?なんか和っぽくないな。

またはトースターを使っている音がする。
買ってきた惣菜を温めているのかなと思う。


うがいをし、手を洗って、食卓につく。
今日のメニューはグラタンだ。
グラタン表面の匂いとは別に、少し香ばしさも漂ってくる。

横から差し出されるトースト。
いわゆる食パンだ。


率直に言ってパンは嫌いじゃない。
いやむしろ好きだ。

戦後に押し付けられた小麦消費政策(圧力)がまだ幅を利かせていた80年代、カレーの日以外の白米は苦痛でしかなかった給食。
給食の白米に品質を求めてはいけないのだろうが。

朝は手軽さからか、記憶によると中学生の頃から「朝はパン。」
もちろんフジパンのCM以前のことだ。

高校時代、半分寝ながら食べていたのは白米だった。
成長期でパンでは午前中保たなかったのだろう。

大学時代はというと、トーストにベーコンエッグを載せて食べるのが好きだった。

社会人になり一人暮らしを始めると手軽さから菓子パンを食べていた。
ごく最初期は、ウィンナーをトースターで温めたりもしたが。
段々と前の晩にコンビニで調達というスタイルになった。

一時期は毎朝セブンでクラブサンド的なサンドイッチを買って職場で食べたり、ドトールが店先で朝食販売していればこれも毎朝のようにミラノサンドC(アボカド入り)を飽きずに買っていた。
この頃は会社の徒歩圏に住んでいたが、遠方の職場に出向いていて、家で朝食摂る時間が惜しかったのだ。

翻って今。遠方の職場がデフォルトになったが、家での簡単な朝食時間は確保している。
毎朝さっと食べられる食パンのトーストにインスタントコーヒー、一口大のサイドメニューがあるくらい。

週末は朝食や昼食にトーストや菓子パンを食べている。

決してパンは嫌いでない。
いやむしろ好きな方だ。

それでも夜は暖かい白米が食べたい!
いや多少ぬるくてもこの際良しとする。

何だろう、これだけ食も味覚も欧米化しているのに、白米と、欲を言えばみそ汁まで欲するこの感覚。
やはり日本人は疲労困憊すると白米を欲するのか。
これまた陳腐な言い方だから好きではないがDNAに刻まれているのだろうか。

蛇足だが。
夏場は台所周りが更に暑いからとみそ汁を作るのが嫌だと出てこなかった実家暮らしの頃、物足りなさを感じたのは言うまでもない。

 

さて本題。
残業して、通勤電車に揺られ、ヘトヘトになっている状態から、活力を取り戻すには、やはり白米と百歩譲ってみそ汁だろう。

そして欲を言えば、アツアツを食べたい。
中途半端なレンチンはダメだ。規定時間ではなく、日々ファジーに時間設定をしなければ。
みそ汁も煮沸ギリギリ、煮詰まり始めるくらいの温度で配膳されないと、時間とともにドンドン冷めてしまう。例え夏でもね。

日本人なら感覚で掴み取ってほしいものだ。
そんたく、とは言いたくない。